仕事の様子からわかる!うつ病などの精神疾患の予兆は?

仕事が大好きでやってきたけど、最近はなんだか疲れがたまったりやる気が出ない。

ついにはどうしても行く気になれなくて仕事を仮病で休んでしまった。

そんな症状がある時はうつ病かもしれません。

精神疾患はなかなか自分では自覚しにくいものです。

うつ病もそんな自覚しにくい病気の一つです。

うつ症状が酷くなると、仕事はもちろん、全てのの社会生活に大きな支障をきたします。

うつ病は早期発見、早期治療は本当に大切です。

もし、少しでも「うつ病かも?」と思ったら、病院やクリニックに相談してみることをおすすめします。

例えば

・考え事をしたり
・夜更かしをしたり
・興奮したり

そんなんで眠れないことは誰にでもあります。

しかし、理由もなく眠れないのはうつ病のサインであることは多いです。

・寝つきが悪い
・睡眠中に目が覚める
・朝に早起きしてしまう

などです。

逆に、寝すぎなくらい眠ってしまうということもあるため、睡眠の変化は見逃さずにしましょう。

また、うつ病が疑われる時は、食欲・体重の変化にも注意して下さい。

一般的にうつ病とかの不調時は食欲がなくなって、不健康に痩せます。

ただ、逆に「ストレス太り」というような過食状態になり、逆に太ってしまうというケースもあります。

異常に疲れがとれない場合も要注意。

仕事が疲れるのは当然ですので、うつ病の症状として捉えるのは難しいかもしれません。

しかし、起床時に体が重く、全く疲れが取れていなくてだるい、というような感覚が「何日も」続くようなら気にかけてください。

頭や、首、肩などが重かったり、だるく感じる、下痢や便秘が長く続くなどの場合も注意が必要です。

精神面では、気持ちが落ち込んで、明るい楽しい気持ちになれなくて、否定的、悲観的な気持ちになることが大きなサインだったりします。

気持ちが落ち着かなかったり、常に何かが不安で、場合によってはうろうろと動き回ったり、同じ行動を繰り返したり、気を紛らわせるような行動(飲食、飲酒、喫煙、運動、趣味など)を取ることもあります。

行動面では、人との関わりや会話することがストレスと感じるようになります。

家から出ない、1人で過ごすことが多くなり、心身の疲れがとれない、職場に行く気になれないなどの理由もあり、次第に遅刻や休みが増えていきます。

仕事に関して他者から見てもわかりやすいものとして、以前と比べて明らかに仕事上のパフォーマンスが落ちているというのがあります。

とても仕事ができる人だった場合は、なおさら今までしなかったようなミスが目立つようになったりします。

仕事への熱意や集中力が低下している状態だと、注意力が散漫になり

・書類上の誤字脱字や計算ミス
・期日の間違いや忘れ
・仕事のプロセスを忘れたり抜かしたり

ということも出てきます。

仕事上だけではなく、家庭やプライベートでも失敗や物忘れなども増えていきます。

明るくて、積極的で職場での人間関係や付き合いが良かった人も、人が変わったように人と関わりを持つのを避けるようになる事もあります。

・自分から話しかけない
・会議などで発言をしない
・食事や飲み会などを避ける

など、以前と違って暗くなっていきます。

人が多くいる場所、ストレスを受けやすい場所に居づらくなって、不安で落ち着かない症状が出ることもあります。

注意力や判断力も低下してるため、何をしているのか分からず、効果的に仕事ができなくなるのです。

その結果として

・落ち着きがない
・うろうろする
・頻繁に席を離れる

という行動をとりがちにもなります。

人と会うことはもちろん、人と会話する事が億劫になって、電話でもうまく会話ができなくなったり、受け答えが悪くなったりする傾向も。

・電話をかけない
・電話に出ない
・折り返し電話をかけない
・メールもSNSも億劫

このように、電話やメッセージにストレスを感じる事も多いです。

「不眠」や「過眠」の症状が出ることも少なくありません。

夜に不眠が続いたり、朝起きられなかったり、日中眠たくなることがあります。

遅刻だったり、デスクワークや会議の時の居眠りに繋がってきます。

また、鬱っぽくなると感情が不安定になったり、ネガティブになります。

そうなると、今までよりも怒りっぽくなって、上司や同僚に反抗的になってしまうこともあります。

職場によっては「産業医」という医師がいる場合があります。

法律によって

【従業員50人以上を雇用する事業所】

に選任の医師を置くことが義務付けられています。

産業医は事業者に対して従業員の健康管理とか、体制についてアドバイスをしてくれます。

従業員の健康相談なども応じてくれます。

産業医は基本的には精神衛生についても専門的知識を持っています。

そして相談された内容についてはもちろん守秘義務があるので、安心して相談ができます。

ただ、多くの産業医は嘱託医のため、社内に常駐しているわけではありません。

産業医への相談方法は会社によって異なります。

「ストレスチェック制度」というのも、産業医制度と同じで、50人以上を雇用する事業所(50人未満は努力義務)に年に1度は実施することを義務付けられています。

調査票を使って、仕事のストレス、心身のストレス、周囲のサポートなどについて調査する制度です。

‪このストレスチェックの結果で「ストレスが高い」と評価がされると、医師による面接指導が受けることができます。

もし、面接指導が必要とだいう通知が来た場合は「自分には関係ない」「面倒だ」などと思わずに、きちんと面接することをおすすめします。

うつ病や双極性障害などの精神疾患、精神障害にかかると治療や療養期間は短期では済みません。

そして、悪化してから自身で病院に行ったとしても、復職はもちろん、社会復帰すらも簡単ではありません。

精神疾患の早期発見、早期治療はかなり重要です。

それでも自分では気付けないことが多いものです。

無理して毎日仕事を続けていて、気が付いた時には仕事に支障が出るほど症状が悪化していることもあります。

仕事に影響がない場合そのまま仕事を続けてしまう人がほとんどだからです。

うつっぽい症状が出てきた時にするべきことは、病院へ行くことです。

「仕事のことが気になって病院に行かない」

という判断はうつ病の症状の悪化に繋がって、逆に仕事を長期で休職したり、最悪の場合は退職ということになりかねません。

早めに医師や職場の上司に相談することをおすすめします。

うつの症状が悪化した場合は無理せず休職した方が良いです。

もしかしたら「自分の代わりがいない」と思い、職場や同僚に迷惑をかけることが不安だということもあるかもしれません。

しかし、ここでは精神疾患をなるべく早く完治させることを優先しましょう。

休職して治療に専念すれば、また社会復帰や、職場復帰ができる可能性は十分にあります。

復職支援(別名リワーク支援)という、休職からスムーズに職場復帰するための支援体制もあります。

基本的には、障害者職業センターや精神保健福祉センター、精神科などの病院で支援が受けられます。

大きな事業所では独自の支援体制を持っていることもあるので、確認してみても良いでしょう。

プログラムの内容は、生活リズムの立て直しだったり、コミュニケーションスキルの習得、職場のストレスへの対処法など、目的とするプログラムの支援を受ける事ができます。

簡単に言うと「職場復帰のリハビリプログラム」という感じです。

うつ病など、精神疾患を持つ人は最新の統計では約400万人を超えています。

この事から、精神疾患は誰にでもなる可能性がある疾患であると言えます。

ただ、自分1人では気付きにくいという特徴があります。

社会全体が、うつ病や精神疾患についての正しい知識を提供する事ができれば、精神疾患の予防や、早期発見につながります。

あなたも「自分には関係ない」という考えではなく、自分のメンタルヘルスに注目してみて下さい。

うつ病や精神疾患の予防や早期発見のために、精神疾患の初期症状などをよく知っておくことが必要です。

今回取り上げたような症状が1〜2週間以上、もしくはもっと長期で続いている場合は、精神疾患を疑い、早めに病院に行くなどしてもらえたらと思っています。