
近頃は新型コロナウイルスの影響もあり、「副業」が多くの人の注目を集めていますね。
ただ、副業への注目が集まるその一方で、副業ブームに便乗トラブルも増えています。
ネット副業詐欺の種類や、その見極め方やポイント、そして万が一詐欺にあってしまった場合の対処法をお伝えします。
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SNSが副業詐欺の被害者を増やしている?
ここ数年、副業詐欺の被害が増えているのが、TwitterなどのSNSです。
Twitterなどに掲載されている広告で詐欺的な副業に誘導される手口です。
ここでは、LINE、Twitter、Instagramの各SNSで実際に発生している被害をご紹介します。
LINEの場合
LINEを使った副業詐欺の事例には「無料でスタンプをプレゼントします」や「LINEの友達になるだけで日給1万円!」などという謳い文句で副業への勧誘があります。
そして、いざLINEの友達追加で副業案件に申し込むと、もともと要件に全く関係が無かった情報商材や詐欺サイト、アフィリエイトなどの大量の広告が送られてくることになります。
Twitterの場合
Twitterで代表的で注意が必要な詐欺手口には「リツイート詐欺」というものがあります。
手法としては「このツイートをリツイートした人の中から抽選で50名に現金プレゼントします」などと投稿しておいて、実際は抽選を行わずにリツイートを行った人へダイレクトメッセージを送ります。
「この度、当選したので、手続きとしてこちらに登録をして下さい」などと、広告のクリックやメルマガ、LINEの登録を求めたり、酷い場合は現金を振り込むように要求してきます。
インスタグラムの場合
インスタグラムの場合では、副業詐欺に最も多く用いられるのが「広告」です。
「クリックするだけで100円」などと書いた広告をクリックさせる副業詐欺が多いのですが、それに限らず「有名ブランドが70%OFF」など記載して偽のサイトに誘導を行ったりするなど、様々な詐欺に利用されています。
また、広告以外にも、旅行や豪華なレストランでの食事などの投稿をし、副業で稼いでいることをアピールし、それに興味をもってきた人に対して勧誘を行う手口もあります。
SNS以外での被害が多い副業詐欺のパターン
副業詐欺は、SNSを使ったものに限らずスマホやパソコンを使った被害も数多く見られます。
ネットショップ制作詐欺
「ネットショップの開設で月に50万円儲かりますよ」などというセールストークで、ネットショップの制作を促す詐欺は王道です。
これは約10年ほど前から流行し、今でも被害が出ています。
この詐欺は、実際にネットショップは制作されます。
しかし、実際にネットショップから説明された通りの利益が上がらないことがほとんどです。
そのことについてクレームをしようと思ったところで、サイトの制作後に業者と連絡が取れなくなるというパターンです。
「月5万円の運営代行で2年契約」だったり「制作済みのネットショップを年間50万円でレンタルする」というような案件が多数存在しています。
そしてそれらの金額を一括で支払わせておき、途中で消えるケースが多くを占めています。
資格取得詐欺
他にはネット上で勧誘している副業詐欺の中には「資格取得詐欺」があります。
例えば「行政書士や宅建などの資格を取得すれば、月20万円分の仕事を紹介する」といった誘い文句で、それらの資格取得のための教材を高額で売りつける詐欺です。
そして、指定教材を購入して実際に資格を取ったところで、音信不通で連絡を取ることができないというパターンです。
酷い場合だと、そもそもお金を支払ったあと、教材すら送られてこないケースも存在します。
会員登録詐欺
会員登録詐欺というものも流行っており、これは「高時給の仕事を紹介する」という誘い文句で、情報サイトへの登録料や月額のシステム利用料を払わせる詐欺手法です。
「このサイトに会員登録すれば時給2,000円以上の仕事をたくさん紹介します」と言われて登録すると、実際は想定していた高収入が得られなかったり、登録料が高額で大損してしまうことがあります。
情報商材詐欺
情報商材の販売は10年ほど前から登場した詐欺で、被害がとても大きいです。
特に副業や儲け話の情報商材によるトラブルが多いのですが、商品が「情報」であるため、購入するまでは詳細が分からないのです。
そのことから適正な価格が存在しないため、売り手と買い手の間でトラブルが多発しています。
実際、情報商材に書かれていることが本当の場合もあるのですが、中身が偽物だったり、全く使い物にならないことが多いです。
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副業詐欺を見分ける3つのポイント
さて、それではその副業が詐欺かどうかを見極める3つのポイントをご紹介します。
1.登録料など事前に高額なお金が必要
これは登録料に限らず、月額使用料や教材費、入会金、情報提供料など、呼び方は様々ですが、事前に料金がかかることが共通しています。
運営側は実際にサービスを利用してもらわなくても、事前料金で利益を上げる事が可能なので、お金を支払った後に連絡が取れなくなります。
2.ポイントなどの換金が高額
副業として人気がある「ポイントサイト」ですが、詐欺の場合は現金と交換できるポイントを貯めても、いつまでも換金ができないという悪質な詐欺です。
「ポイントを換金できるまで1万ポイント貯めなければならない」といった気の遠くなるサイトも存在しています。
そのようなサイトを利用してしまうと、現金収入を得る前に副業を辞めてしまいます。
3.「〇〇するだけ」「ワンクリックで稼げる」などの謳い文句
これてま特に多いのが「スマホで毎日3クリックするだけ」「ほったらかしで月5万円」など、楽して稼げる話で勧誘を行うネット副業詐欺です。
よくあるのが、バナー広告です。
色々なサイトに広告が現れるので、安易にクリックしてしまいがちですが、「確実」「必ず」「絶対」などの誇大広告や、過剰な表現で売り込みをしてきますが、これらの行為は法律で禁じられています。
もし副業詐欺に引っかかってしまった場合は
もし、実際に副業詐欺の被害にあってしまった場合ですが、契約をしたり商品を購入してから一定期間の中でしたら、契約を解除して料金を取り戻すことができる可能性があります。
例えば、マルチ商法などの場合は「契約書を受け取った日または商品を受け取った日のどちらか遅い方の日付から20日間」はクーリングオフが適用可能です。
また、もしクーリングオフ期間を過ぎてしまっていても、消費者センターや警察、弁護士などに相談をすることで、契約を解除し、返金ができる可能性もあります。
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まとめ
「そんなおいしい話があるわけない!」と思いつつも「もし楽をして稼げるなら・・・」と気になってしまう気持ちは誰にでもありますし、とてもよくわかります。(私も何回か釣られました)
副業詐欺を行う人たちは、そんな私たちの気持ちにつけこんできます。
冷静になって考えると、通常の副業なら「楽してお金稼ぎ」などという甘い文句の広告を打ったりするはずがありません。
一つ言えるのは、お金を稼ぐためにはそれなりの手間と時間がかかるものです。
多少、大変そうでも現実的で堅実に稼げる副業を選んでいきましょう。